『静かな人の戦略書 騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する方法』はt2022年にダイヤモンド・グラフィック社から発行されました。著者であるジル・チャンさんは、台湾出身の方です。現在は、母国の台湾で内向型のキャリア支援やリーダーシップ開発のため国際的に活躍されておられます。
書評です。
「内気です」「人見知りです」「おとなしいと言われます」「話下手です」「一人の時間が好きです」この記事を読んでいる人は当てはまりませんか?そして、「自分に自信を持ちたい」「自分の強みを知りたい」「自分を高めたい」と思いませんか?
では、どうすれば内向的な性格でも自身を持つことができるようになるのでしょうか?
答えは、外向的な性格を目指すのではなく、内向的な性格の強みを知ることです。そして、その強みを成長させることです。
- 自分の性格が内向型なのか外向型か知ることができる
- 内向型の強みを知ることができる
- 内向型の強みの磨き方を知ることができる
「私は、根っからの外向型です。」「自分の弱みはありません。」という方は、このブログ記事から得られることはありません。上記のメリットが少しでも知りたいという方は、ぜひこの先に進んでください。
まずは、本の目次です。
目次
序文
はじめに
PART1 静かな人の「仕事」の戦略
PART2 静かな人の「人間関係」術
PART3 冷静な人を「人前」で生かす
PART4 静かな人の「潜在能力」
おわりに
本記事では、自分が内向型なのか、外向型なのかを知ってもうことから始まります。そして、内向型の性格の人向けに自分に当てはまる性格の特徴とその強みを認識してもらいます。その上で、さらに強みを成長させるための方法をふじだい目線で提案させてもらいます。自信がない内向型の性格の人が少しでも自分に自信を持ち、自分を好きになってもらえるとうれしいです。
それでは、始めさせていただきます。
あなたは内向型?外向型?
まずは、あなたが内向型なのか外向型なのかを知ってもらう必要があります。以下に本書からそれぞれの特徴の違いを転記させてもらいました。あなたは、どちらによく当てはまるかチェックしてみてください。完全に一致する人は少ないと思いますので、どちらの側面がより多いかで決めてください。
転記元:静かな人の戦略書P79
いかがでしたか?
明らかに外向型の方はここで読み終えてもらっても構いません。両方の側面をお持ちの方は、この先に当てはまる部分だけ読んでもらえればと思います。外向型の方でも欲張りな人は、内向型の強みまで手に入れてみてもいいのではないでしょうか?
わたしは明らかに内向型でした。だからこの本を手にとりました。
著者の思い
著者は根っからの内向型でした。そんな著者が始めは外向型になろうと努力していたのですが、難しかったようです。様々な本を読み、経験を積み重ねて、たどり着いたのが本書に書かれています。そのエキスを本記事で紹介していきます。
私はべつに、ほかの人たちより劣っているわけじゃない。ただ、ちがうだけなのだ。
引用元:静かな人の戦略書P35
ふじだいが最も衝撃を受けた言葉がこれです。
この文章だけで、この本を買ってよかったと本当に感じました。人と打ち解けるのが上手な人。友達が多い人。話し上手な人。自信満々な表情の人。堂々と胸を張っている人。そんな人が成功者であって、勝ち組の人であると思っていました。勝ち組みになるにはどうすればよいのかと悩んでいました。自分と真逆な性格になろうとしても、そもそも無理があり、できるはずがありません。というより、目指す必要がなかったのです。まずは、この思いを共有してほしいです。
自分は内向型として生きていく準備ができましたか?
できた方は内向型の強みとして自分に当てはまるものがあるか確認していきましょう。
強み
本書の中から内向型の強みをいくつか紹介します。以下に5つ挙げました。
- 「深く考える」ことができる
- 話を「聞く」のがうまい
- ひとつのことに「集中」できる
- 粘り強い
- 謙虚さ
ひとつづつ解説していきます。
「深く考える」ことができる
引用元:静かな人の戦略書P198
相手に自分の考えや意見をつたえるときに「思いつきで話したくない」と感じることはないですか?要するに適当な人、優順不断なひと、筋が通っていない人と思われたくありません。そのため、自分の頭の中で整理して、考えがまとまってからじゃないと話す自信がもてないと思います。逆に、話ながら考えがまとまっていくという人はいませんか?おそらく、外向型の人に多い傾向だと思います。
話を「聞く」のがうまい
引用元:静かな人の戦略書P199
内向型の人は、話すのが苦手な人が多いと思います。話すのが苦手なので聞き手に回ります。話を聞くことで、相手が私に対してどう思ってほしいのか、何を伝えたいのか情報が増えるのでイメージしやすくなります。聞き方は人によって変わるともいますが、相づちを打つだけの人、相手が話した内容をオウム返しする人、相手の話を要約して伝える人などがいます。後者になればなるほど、相手は自分の話をよく聞いてくれいると感じ、さらに気持ちよく話を続けてくれると思います。
ひとつのことに「集中」できる
引用元:静かな人の戦略書P200
内向型の人は、まじめで責任感の強い人が多い傾向にあると思います。与えられた課題があると、期限までに計画を立てて、集中して取り組める人が多い印象にあります。人によっては、休みの日の時間を潰してまで課題に専念するほどです。
粘り強い
引用元:静かな人の戦略書P201
集中するとかぶる部分が多いですが、まじめで責任感が強い人は、他の人が嫌がる課題であっても頼まれると断ることでできずに受け入れることがあります。引き受けたからにはあきらめずに粘り強く取り組むことができます。課題をやり遂げた成功体験がある人は、それが自分の強みでると認識しており、さらに粘り強くなることができます。
謙虚さ
引用元:静かな人の戦略書P276
自分よりもチームのために貢献しようと働きます。それが、本当に自分にできること、やるべきことという意識をもっている人が多いです。謙虚ではあるが、負けず嫌いな側面も強いです。表立ってはみられませんが心の底では闘争心を燃やしています。
それもすてきな強みですね!
強みを育てる
5つの強みに当てはまった方と1~2個しか当てはまらなかった方がいると思います。当てはまったから良いというわけでもありませんので安心してください。強みといっても裏を返せば弱みにもなります。大切なのは、自分はこんな側面が強いのかと認識できることです。
では、ここから自分に当てはまった強みをさらに成長させるための方法をふじだいなりに解説していきます。
「深く考える」ことができる
1つは、論理的思考力を磨くことです。内容が増えると情報が膨大になり、必要な情報と必要のない情報を分けなければなりません。要はまとめ力を育てることが大切と思います。
2つ目は、抽象的思考力を磨くことです。創造力を育てることで色々なアイデアが思い浮かぶようになり深く考えることができます。
話を「聞く」のがうまい
おすすめは「コーチング」です。
コーチングはアドバイスをする必要がないので内向型の人には向いているスキルだと思います。相手の話を「聞く」→「受け入れる」→「質問する」の3つを押さえることが重要です。当サイトでは2つのコーチングのおすすめ本を紹介してますので興味を持たれた方は読んでみてください。
ひとつのことに「集中」できる
おすすめは「瞑想」です。
瞑想を行うとその後1日効果が持続するといわれています。1分行うだけでも効果があるそうです。特に朝することをおすすめします。瞑想は、いつでも、どこでも、道具いらずで可能です。ストレス軽減にも効果があります。
粘り強い
集中力が向上することで結果として粘り強さも向上します。その他、与えられた課題が達成された後の状況をイメージすることでモチベーションの維持につながると思います。また、①課題が少しでも進んでいる実感があること、②課題のペースを自分で調節できることもモチベーションの維持に効果があるそうです。
謙虚さ
上記の4つの強みを育てる意識をすれば謙虚さが磨かれると思いますが、仲には傲慢になり相手を見下してしまう人もでてくるかもしれません。
ふじだいが謙虚さを磨くために意識していることを紹介します。1つ目は他人と自分を比較することをやめることです。昔の自分と比較してどれだけ成長できているかを意識することで自分は自分、相手は相手と思えるようになります。2つ目は明らかに自分とは相性が合わない、イヤな面ばらり目立つ人と関わらなければならないときは、その人関わることで自分が成長できる部分はないかという視点で考えることです。
いずれも頭では分かりますが実行するとこは本当に難しいです。実際にほとんどできておりません。しかし、意識するのとしないのでは全然違うと思います。
まとめ
内向型と外向型、どちらの性格が優れているということはありません。結論は、得意分野が違うということです。
今回は、内向型に焦点を当てて、内向型の強みを解説しました。その上で、さらに強みを成長させるための方法をふじだいなりに紹介させてもらいました。まずは、自分を知ることです。そして、受け入れること。最後は、成長させることだと思います。自分の性格を180°変える必要はありません。それを知ることができて、ふじだいは心の重みがストンと減りました。さらに、深く内容が知りたいと感じた方はは本書を手に取ってみてください。あなたの魅力をさらに引き出してください。
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