『メモの魔力』は、2018年に幻冬舎から発行されました。著者である前田裕二(まえだゆうじ)さんは、SHOWROOM株式会社の社長をされています。メモとは、「生き方そのもの」と本書にかかれており、メモに対する強すぎる思いがこめられています。
「ふじだい」がきままに評価してますので、参考程度にしてください。
「将来必要とされる人材になりたい。」、「考える力をつけたい。」、「文章力を身につけたい。」と考えることはありませんか?
答えはタイトルに書かれている通り、「メモ」することです。メモするといっても何を書けばよいのか分からないですよね?忘れないようにメモするだけでは効果が不十分です。メモのとり方を工夫することで様々な効果が得られます。
- 忘れないためのメモ以上の効果を知ることができる
- メモする習慣の具体例を知ることができる
「将来の不安はありません。」、「自分軸をしっかりと持ってます」、「考える力を十分に持ってます。」、「文章力は十分です。」と自信を持って言える人は、ここまで読んでいただきありがとうございました。これ以上、この記事を読んでも時間がもったいと思います。
少しでも、不安のある人はこの先も読み進めてくださいね!
まずは、本書の目次を紹介します。
本の目次
序章 「メモの魔力」を持てば世界に敵はいない
第一章 メモで日常をアイデアに変える
第二章 メモで思考を深める
第三章 メモで自分を知る
第四章 メモで夢をかなえる
第五章 メモは生き方である
終章 ペンをとれ。メモをしろ。そして人生を、世界を変えよう
本記事は、「記憶するためのメモ」の仕方の解説はしません。「記憶以外のメモが求められている理由」とふじだい目線での「メモする習慣の具体例」を解説していきます。実際の著者のメモの転記も紹介します。
では、解説を始めさせていただきます。
ふじだいのメモも紹介してますよ。
メモの必要性
AIの進化や、それに伴うあらゆるタスクの効率化によって、人間の役割が変わっていくこと、つまり、創造力やオリジナリティが求められる仕事が今後飛躍的に増えていくことは誰がみても自明です。そんな中で、付加価値の低いことに思考労力を費やしている暇はありません。だから、これからの未来を生きる人類すべてにとってメモが見直されるべきだし、身につけなければならない基本リテラシーになっていくと思います。
引用元:メモの魔力P22.23
メモの世界観と、想いが絶大ですね!
では、今を生きることも、もちろん大事なのですが、もっと先の未来をイメージすることで、今からやるべきことを明確にできればと思います。そのために、AI(artificial intelligence)についてふじだいが感じていることを掘り下げていきます。
- 特化型AI
- 汎用型AI
特化型AIとは、自動運転など決まった役割を行う人工知能のことです。現在、実用化されているAI(掃除ロボット、将棋や囲碁のAIソフトなど)は、ほとんど特化型といってよいと思います。
汎用型AIとは、感情の認識など人間のように柔軟に考え、学習して行動する人工知能のことです。現在は発展途上であり実用化には至っていません。
ひと昔は人間が行っていた仕事の一部はすでに特化型AIに奪われています(良い意味で言えば効率的で便利になっています)。
一般事務、受付係、オペレーター、警備員、建設作業員、新聞配達員、タクシー運転手、清掃員、レジ係、自動車・電子部品製造業…
他にもたくさんありすぎて、キリがありませんね…要するに、単純作業、ルールの通りにする作業と言い換えられますね。
これから、上記の仕事になろうと考えている人は他の人とは違うアピールポイントを磨く必要があると思います。
デザイナー、コーディネーター、カウンセラー、クリエイター、学校教員、インストラクター、音楽家、アーティスト、プロデューサー、マネージャー…
こちらも、他にもたくさんありキリがありません。
まとめると、複雑で創造性が求められる技術が必要と言えますね。対象が人であれば、相手の気持ちを汲み取る必要があります。そのため、合理的ではない判断を下す場面(コーチングなど)も出てくるはずです。また、ゼロからイチを生み出す仕事、数値化できない内容は今後も求められる仕事と言い換えることができますね!
ただし、今後、汎用型AIが進歩してくれば変わってきますが…現時点では、特化型AIが苦手な分野の「思考力」を身につけていくことに時間をかける必要が理解できますね。
そう、メモをとるということです!
話が長くなりましたが、これから、メモの効果について解説していきます。
メモの効果
メモによる5つのスキル
引用元:メモの魔力P37
- 知的生産性が増す
- 情報獲得の伝導性が増す
- 傾聴能力が増す
- 構造化能力が増す
- 言語化能力がます
一般的に「メモ」と聞くと忘れないように書き残すというイメージがあります。もちろん、それも重要です。
本書では、一般的なメモの解説はいっさいされていませんので、目的を間違って購入しないように気を付けてくださいね!別の方法でメモすることで記憶以外の効果を身につけることができます。
1知的生産性と4構造化能力は、事項(メモで思考力が向上する)で説明します。
5言語化能力は、文章を書くことそのものですね。あいまいな頭の中のイメージでは文章にかくことはできません。頭の中で整理して初めて書くことができます。伝えたい言葉が分からなければ、調べることも必要です。そうすることで、言語化能力はさらに向上していきます。
2と3に関しては、本書を読んで学んでください。
メモで思考力が向上する
まずは、著者のメモの実例を見てください。
まとめると、「具体」→「抽象」→「転用」というプロセス思考を実施することです。
転記を元に説明すると「サマリー(具体)」で印象に残った事実を書きます。→「抽象化」で事実から得られる要素(気づき、背景、法則、特徴など)を抽出します。→「転用」で別の分野に活かすことができないかを書くという流れになります。
上記の具体的事実を抽象化する過程で5つのスキルのうちの1つである構成化能力を向上させることができます。次に抽象化を転用する過程において知的生産力の向上が得られます。
ふじだいのブログ作成用に書いたメモも紹介しますね。習いたてなので参考にならないかもしれませんが、ブログを書いているときの迷い時間は短くなったと思います。頭が整理されているからだと思います。
ふじだいは、本書「メモの魔力」の内容をブログで紹介しています。そこで、伝えたい内容を整理するために本書の内容を参考にしてメモしてみました。
具体→抽象化の過程では、メモがなぜ必要かの背景を考えました。そこで、「未来に求められる能力」ではないかと抽象化しました。抽象化→転用として、事項で解説しますが「スマートフォンの記事をメモする」にいたりました。
ふじだい目線で言うと、ブログ記事を読んでくれた人が少しでも実践できるためには、何が伝えられるかを考えて「転用」してみました。
具体例は事項の「メモの習慣化」を参考にしてください。
著者のメモのとり方は「具体」→「抽象」の流れは以前、ふじだいが紹介した「具体」⇄「抽象」トレーニングも参考にされていると思います。興味を持たれた方は下記を参照してみてください。
メモの習慣化
- テンションの上がるノートとボールペンを買う。
- 書き方にこだわらない。まずは、書いてみる。
- ときめいた、テンションの上がった言葉や記事をメモする。
新しく何かを始めるのは、腰が重たく一歩が出ないと思います。努力が必要です。やらなければ変わりません。継続することで習慣に繋がります。習慣化すると、メモをとらないと不安になってくるほどだそうです。
このstepを一度やってみてください。毎日メモするのがおっくうは人は2~3日に1回でも良いです。自分に何らかの変化が起きたか振り返ってみてください。人はプラスの変化を感じることができれば、意志が高まります。そして、もう1週間、もう1か月と継続できるはずです。3か月続くと習慣化されていると思います。
しかし、これだけだと続けようと思えませんよね?
ここからふじだいの具体例を紹介します。
本を読む理由は、何か本から得られた知識を自分の生活に活かしたいからですよね?もしくは、本に感情移入したい人もいるかもしれません。
感情移入したい人でも、「私は、こんな一面があるんだ。」と新たな自分を発見できたりすると思います。
ただ、読むだけだとそのときは良いですが、今後に活かすことができません…
スマートフォンが嫌いな人はいませんよね?スマートフォンでニュース、ファッション、趣味に関する記事を見ますよね?
書くことに意味があります。
本書の魅力
本記事では、自分軸をはっきりさせるための内容は書かれていません…しかし、本書には熱く書かれています。メモの書き方以外の魅力を紹介します。
自分の夢をみつけるための1000個の質問があります。この熱さを紹介しようと思っても100分の1も説明できる自信がありません…
メモの範疇を超えてますね!
まとめ
「メモ」の書き方と思ってふじだいは読みました。率直な感想を言うと、「メモ」というより「トレーニングノート」もしくは「思考の整理ノート」の方がしっくりきました。
メモする際に書いてある文章や相手が言った言葉をそのまま事実として書きます。それ以外の部分はなるべく、自分の言葉に置き換えることをお勧めします。本に書いてある文章をそのまま書いていると「暗記」になってしまい、後から思い出すことができませんでした。そこで、ある程度本を読んだ後に自分なりの表現で心に残った内容を書いた方が印象に残りました。ただし、著者の言いたい言葉と変わってしまう可能性があるため、どちらをとるかはその人の目的に応じてで良いと思います。ふじだいは、間違ってもいいから解釈を深めるために自分なりの表現でメモしています。もちろん、引用はそのまま書いてますから安心してくださいね。
「書く」ことのメリットは他にもあります。気になる人は下記の関連記事を読んでみてください。最後に人生の軸が決まっていない人、より詳しく内容の解説を読みたい人は本書を手にとってみてくださいね!
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