『世界一やさしい問題解決の授業』とは、2007年にダイヤモンド社から発行されました。
著者の渡辺健介(わたなべけんすけ)さんは、デジタルスタジオの代表取締役社長をされております。
本書の問題解決手法について、中学生、高校生、大学生を対象に実施されています。
「ふじだい」が勝手気ままに評価してますので、ご参考までにとどめてください。
「あなたは将来の具体的な夢はありますか?」、「壁にぶつかったときに自分の力で乗り越えることができますか?」、「将来に関する悩みや不安はないですか?」人は生きていると様々な問題に当たりますよね?
ささいな問題であればミスしても、ほったらかしても大丈夫ですが…
今、悩みのない方でも、人生を左右するような問題は必ずどこかで待ち受けています!
そんなときに、問題をいくつかの項目に分けて、一つ一つ整理することができれば、難題であったとしても解決の糸口をみつけることができるはずです。さらに、根拠をもって糸口に対して取り組むことができれば成功するか失敗するかは別として、納得のいく結果になるのではないでしょうか?
- 問題解決の視点が学べる
- 学校の授業以外でも、仕事や日常生活場面など幅広い分野において問題解決方法を活かすことができる
この記事の解説では、本書のおおまなかなポイントを紹介したいと思います。
具体例として、ふじだいが抱えている悩みも紹介してイメージしやすいように努めていきます。(悩みを話すのは、恥ずかしいですね…)
問題にぶつかったときに、自信をもって自分なりの答えを出して解決できる方、自分の人生設計が明確で、つき進めている方は、その先の記事を読んでも時間がもったいないです。
ここで読み終えていただいた方がよいと思われます。
では、本書の流れから解説させてもらいます。
あらすじ
この本で紹介する「考え抜く技術」、そして「考え抜き、行動をする癖」を身につければ、例えば苦手な教科を克服する、部活でよい成績を残す、文化祭を盛り上げるといった、日常生活で直面するさまざまな問題を解決できるようになります。
引用元:世界一やさしい問題解決の授業P2
人は、壁にぶつかったときに「逃げ出したり」「そのまま立ち止まったり」「誰かの助けを待ったり、求めたり」と始めから諦める人は、いないはずです。
人は大なり小なり問題を解決しようと努力した結果、納得のいく答えをみつけることができずに諦めてしまうのではないでしょうか?(私も当然その内の一人です…)
ということは、壁にぶつかった原因を発見することができれば、取り除く方法へと次の一歩へ進むことができるはずです。
本書は、次の一歩の道しるべとして学校の授業をイメージして構成されています。
本書のタイトルに「世界一やさしい」と記載されている通り、中学生にも読めるような分かりやすい表現が使われています。
コンパクトな大きさで110数ページ、図解も多く、ムダがなく、私が言うのもなんですがよくまとめられています。分かりやすくムダがないとは、著者の文章力のすごさが伺えますね!
それでは、内容に入りたいとおもいます。
人のタイプ
こんな人たちいませんか?
1.すぐにあきらめるタイプ
2.口だけタイプ
3.気持ち先走りタイプ
4.理想タイプ
1~3は説明しなくても想像できると思いますので省略します。
4.の理想たタイプとは、問題解決能力が高いタイプのことを指します。問題解決の具体例は次で説明していきます。
なぜ、ここで人のタイプを紹介したかというと、タイプによって3年後には数倍から約二十倍まで成長に差がみられるのです!もちろん、理想タイプが最も成長率が著しくなります。5年後や10年後となるとその差は開くばかりです。中学生でなくとも40代や50代からでも遅くはないです。
今日、この事実に気づけた方はラッキーだと思います!
では、本題にはります。
問題を解決する
問題解決とは
問題解決とは、ひらたくいえば、「現状を正確に理解し」「問題の原因を見極め」「効果的な手まで考え抜き」「実行する」ことです。
引用元:世界一やさしい問題解決の授業P19
壁にぶち当たった人は、上記の4つ視点のうちどこでつまづいているのかを明らかにすることが大切です。
やみくもに、時間をかけても原因の解決にはいたりません。
特に、「原因」と「効果的な手」でつまづくケースが多いと思います。
問題解決の流れ
問題解決の流れを解説します。
原因を見極める
- 原因としてありえるものを洗い出す
- 原因の仮説を立てる
- どんな分析をするのか考え、情報を集める
- 分析する
引用元:世界一やさしい問題解決の授業P34打ち手を考える
- 打ち手のアイディアを幅広く洗い出す
- 最適な打ち手を選択する
- 実行プランを作成すす
「原因を見極める」には、考えられる多くの要因を洗い出さなくてはいけません。
要因が一つとも限りませんし、見極めた要因の根拠も必要となります。
「打ち手を考える」では、より効果的な方法を洗い出さなくてはいけません。
打ち手の引き出しも多く持つ必要もあります。
では、どのようにして「もれなく、だぶりなく」洗い出し、行動プランまで作成できるのでしょうか?
テクニック
本記事では、テクニックとして3つ紹介します。
本書ではこれ以外にもテクニックが書かれています。
- 分解の木:原因を探したり、アイディアを広げたりするのに便利
- はい、いいえの木:原因を調べたり、考える道筋を明確にするのに便利
- 課題分析シート:何を調べるのか必要があるかを明確にできる
「分解の木」、「はい、いいえの木」はネーミングセンスがいいですね!
詳しい内容になると私の説明技術がヘタなのと内容に深く入りすぎるため、目的のみの説明とさせてください。
これらのテクニックを上手く活用することで「もれなく、だぶりなく」原因と効果的な打ち手を洗い出すことが可能となります。
ここで終わると、「ここからが知りたいんだよ。イメージできない!」となりますので、具体例を紹介します。
ふじだいが苦手なこと
わたしは、実は「貯金が苦手でして…」。子どもが一人いるため、学費や習い事など、これから出費が増えてくるのが目に見えています。
貯金ができない原因は何だろう?から始めます。
問題解決の流れを知らない私に対して質問を投げかけると上記の答えになりました。
「原因」に関しては、モレが他にもあると思います。「効果的な手」に関しては、根本の解決になっていまいため、不十分です。
流れのみを知っていても掘り下げることができませんね…解決することが難しいですね…
そのため、テクニックを使うことが求められます。
そこで、本書の「分解の木」「はい、いいえの木」「課題分析シート」を用いることで、モレなくダブりなく原因を解明して解決策を導き出せると思います。
まずは、家計簿をつけて、収支をはっきりさせることですね!!!話にならんですね!ふじだいさん。すみません…反省します。(ちなみに、1年間はコレクションは1つも買っていませんので。もう終わりにしました。今、フリマで販売しています。)どうでもいいですね。
まとめ
「苦手」「できない」と一塊として考えてしまうと問題を解決できないことが分かりましたね。
以下のポイントを復習します。
原因がどこになるのか、問題解決の流れのどこが原因なのか視点を明確にする
視点とテクニックを使用して掘り下げる
効果的な手を考え実行する
問題は複数のことが多く問題があれば優先順位を決めて計画を立てて、目標達成日から逆算して実行する必要があります。
一つでも欠けてしまうと上手くいかないため、普段の何気ない生活での疑問から問題可決する流れを当てはめてなれることが大事です。テクニックがなくとも視点は当てはめることができるので、試してみてはいかがでしょうか?
もし、興味があれば本書を読んでテクニックをみにつけることを強くおすすめします。他の人が執筆している問題解決の本は多数出版されていると思いますが、ここまでシンプルに分かりやすく説明されている本は他にないと思います。
わたしは、初心者の入門書としてはこれが一押しです。なんせ、「世界一やさしい問題解決の授業」ですから!
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